中国古代の水の都、英雄の台児庄。

　　南北を結ぶ北京杭大運河。その時運に合わせて生まれた台児庄は、水陸の重鎮となった。繁栄期には、商人、漁民の灯り、十里に響く歌、閉店しない夜市場、「天下第一の庄」と呼ばれた。

　　また、この運河も近代の物語りを演じている。1938年春、広くて危ない運河と要塞化された都市は、中国軍の対日防衛拠点となり、その結果、台児庄の大勝利は中国人と外国人に衝撃を与え、中華民族の威信を高める場所となったのである。

　　台児庄古代城は2008年に着工し、2016年に開通し、面積2平方キロメートル、「過去を残し、修復し、普及させ、利用する」という原則に従って、「100の寺院、100の博物館、100の産業、100の芸術」を修復し、「古代都市保存の歴史における先駆的プロジェクト」と呼ばれ、「中国の古代都市保存の道を歩み出した」。30マイル以上の水路と小道、218のブティック中庭、1088の単一建物、10のテーマブロック、40以上の文化施設があり、アジアで最も第二次世界大戦の遺物や世界文化遺産の価値がある反戦都市として有名である。現在、3kmの古河道は世界文化遺産に選ばれた川の一角として残されている。

　　台児庄古代城は「斉魯文化の新しいシンボル」に選ばれ、全国初の両岸交流基地、初の国家文化遺産公園、国家5A級観光地、山東省歴史文化区に認定され、山東省の文化と観光を融合する新しい指標となった。

　　今日、再建された旧市街は繁栄し、戦争は世間から隠され、夢のような非日常の美しさを見せている。ここには明清時代のオリジナルな老舗や古民家、古代の埠頭、魅力的な柳琴オペラや運河の太鼓、水郷と村の交わり、広大な北と穏やかな南の川の重なる雰囲気、息を呑むような純粋な美しさがある。

　　「私の故郷、台児庄；緑の丘と緑の水、良い景色、良い風景...... 」水路の奥から、心揺さぶる歌が聞こえてくる。櫓の音と灯りの中、櫓漕ぎ船がやってくる。一艘の船、一隻の艪、一人の女、一本の水、一つの街、一つの夢、ここはあなたの夢にふさわしい場所である。