北京中医薬大学博物館リニューアル、清朝の円柱型薬棚がお目見え

ソース:新華社作者: 2024-12-05 14:29

3日、展示ホールに置かれた清朝の円柱型薬棚。(北京=新華社記者/李卓璠)

 中国北京市にある北京中医薬大学中医薬博物館がこのほど、1年余りのリニューアル工事を経て新装オープンした。博物館には中医薬(中国伝統医薬)と中国医学史の二つの展示ホールがあり、館内には各時代の医薬関連文化財約千点、貴重な古典医学書約200点のほか、2850種6千点以上のさまざまな中医薬の標本が収蔵されている。

 博物館の至宝とされる清代の円柱型薬棚も初めて公開された。壁際に置く一般的な長い薬棚とは異なり、高さ170センチ、直径87センチの円柱形で、1763年に完成した。

3日、展示ホールの壁面に皿にのった形で並べられた中医薬。(北京=新華社記者/李卓璠)

 新設された「匂いで中医薬を知る」「中医薬の煎じ薬を見分ける」などのインタラクティブな体験型設備では、中医薬文化の没入型学習ができる。見学者の呉(ご)さんは、「匂いで中医薬を知る」を体験した際、中医薬が入ったガラス瓶を手に取り、瓶のふたにある穴から薬草の香りを嗅ぐと、傍らにあるモニターに中医薬の名称、薬用部位、効能が自動的に表示され、面白いだけでなく中医薬の知識も学ぶことができてとても有意義だったと語った。

3日、「匂いで中医薬を知る」コーナーで学習体験する人。(北京=新華社記者/李卓璠)

編集:董丽娜

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