まるで古代の絵から抜け出てきたような浙江省西湖の「花売り娘」が話題に
ソース:人民網日本語版作者: 2023-06-29 10:39
浙江省杭州市の西湖で漢服姿の女性が花を売る動画が最近、ネット上で話題となり、多くのネットユーザーが「いいね!」を押し、「絵の中から抜け出てきたみたい!」や「西湖とすごくマッチしている」といったコメントを寄せている。中国新聞網が報じた。
動画の中で、花売りの女性は漢服姿で団扇を手にしており、ハスの花が入った竹かごを背負っている。その傍らの男性も同じく古風な衣装を着て、てんびん棒を担ぎ、開花前のハスの花を入れたかごと、雨傘や提灯、物入れなどを吊るしている。
今月27日、この「花売り娘」の陳喜悦さんを取材したところ、「私は中国美術学院で文化財保護・修復を専攻し、2022年に卒業した。卒業シーズンを迎えたこの時期、仲間の『一青』さんと西湖で公益活動を行っている。動画では『花売り娘』となっているが、実際は無料で花を配っていた。私と『一青』さんは観光客と交流しながら、幸運が続くという意味を持つハスの花を配った」とした。
また、「私は中国の伝統衣装である漢服が大好きで、暇を見つけては漢服を着て外出し、撮影しているほか、色々なイベントも企画している。漢服を普段の暮らしの中で着ることで、多くの人にこの中国の伝統衣装を好きになってもらいたいと思っている。この公益活動をしようと思ったのは、ある時ハスの花を売る高齢の男性を目にして、きっと古代の西湖にもこんな花売りの行商人がいたのだろうと思ったことがきっかけ。古代の行商人の姿を現代都市に再現させたら、夏の西湖にロマンチックな雰囲気を添えることができて、面白いのではないかと思った」とした。
今回の公益活動は、撮影された動画がきっかけでネット上で大きな話題となった。そのことについて、陳さんは、「予想もしていなかったこと。でも、話題となっているのは私ではなく、中国の伝統文化。西湖で公益活動をしてこれほどの注目を集め、人々の中国の伝統文化を愛する気持ちがどんどん深まっていることをしみじみと感じた。西湖にしかないロマンチックさ、中国にしかないロマンチックさを、多くの人に感じてもらうことができてとてもうれしい」とした。
編集:董丽娜
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