ダム湖の半島で戦国墓と新石器時代遺跡を発見
ソース:新華社作者: 2023-06-27 16:39
平果市で見つかった遺跡の発掘現場。(資料写真、百色=新華社配信/覃蔚峰)
中国広西チワン族自治区平果市にある達洪江ダム湖の半島で、戦国時代の墓が見つかり、銅鼓や銅鉞(どうえつ)、玉環、玉玦(ぎょくけつ)などが出土した。広西文物保護・考古研究所が発表した。
墓は2千年余り前のもので、出土した銅鼓は雲南省の石寨山(せきさいざん)遺跡出土銅鼓と同型の「石寨山型」と判断された。戦国時代またはそれ以前のものと思われる。中国考古学会理事も務める中国古代銅鼓研究会の蒋廷瑜(しょう・ていゆ)理事長によると、発掘チームは同時期に半島上で1カ所、半島の上流と下流で計6カ所の新石器時代遺跡も発見した。
発掘調査チームのメンバー、百色市右江区文物管理所の黄鑫(こう・きん)所長によると、今回の発掘では銅鼓の新たな普及ルートが分かったほか、新石器時代遺跡で石器数点が採集された。宋~清代の陶磁器の破片も出土した。墓からは礼器や兵器が見つかったが、これほど格式の高い副葬品が同市周辺の墓から出土することは少ないという。
広西文物保護・考古研究所の王星(おう・せい)技術員は「銅鼓の類型は自治区内で比較的に珍しく、われわれの認識を豊かにする」と説明。今回の発見は同地が古くから交通の要所であった可能性を示しており、地方史の研究に大いに役立つと語った。出土遺物は科学的方法で保護処理し、修復と研究を続けていくという。
編集:董丽娜
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