中国王朝の最高学府、国子監を訪ねて
ソース:新華社作者: 2023-06-25 11:19
国子監の瑠璃牌坊と辟雍。(3月31日撮影、北京=新華社配信/畢建鴿)
中国北京市東城区の国子監街に、元・明・清3王朝の最高学府、国子監がある。創建は元の至元24(1287)年で、孔廟(孔子廟)に隣接している、両京制を取った明代には、北京と南京にそれぞれ国子監が置かれ、北京の国子監は「北監」「北雍」とも呼ばれた。
国子監は国が設置した教育行政管理機関でもあり「太学」「国学」の別称を持つ。北京国子監は明の永楽、正統年間に大規模改修と拡張が行われたほか、清の乾隆48年に「辟雍(へきよう)」が増築され、現在の規模と構造になった。建物は南向きで、敷地面積は2万7千平方メートル余り。三つの中庭空間を持つ「三進院落」形式で、中心軸上に集賢門(正門)、太学門(二門)、瑠璃牌坊(はいぼう)、辟雍殿、彝倫(いりん)堂、敬一亭が並ぶ。
国子監で学ぶ学生は「監生」と呼ばれ、全国各民族だけでなく、外国から留学生も受け入れていた。主体建築は700年余りを経た今も保存状態が良く、国内で唯一保存されている歴代王朝の最高学府跡となる。1961年に第一次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定された。
編集:董丽娜
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