山奥で理想の漆にたどり着いた仏芸術家

ソース:新華社作者: 2023-06-20 16:17

5月29日、重慶市城口県北屏郷松柏村にあるアトリエの外で研磨後の漆器の状態を確かめるカズヌーブさん。(重慶=新華社記者/黄偉)

 中国重慶市城口県北屏郷の大巴山の奥深くに広がる漆の森に、フランス人芸術家のバンサン・カズヌーブ(Vincent Cazeneuve)さんのアトリエが建っている。フランスから中国へ、成都から重慶へ、歌楽山から城口県へ、漆工芸に取りつかれたカズヌーブさんは単身中国に渡り、15年をかけて同県の良質な「大木漆」にたどり着いた。

 「大木漆」は秦嶺山脈と大巴山脈から成る秦巴地域固有の天然漆樹種の総称で、城口県の「大木漆」は豊富な生産量と高い品質の良さから、国内外のバイヤーから高く評価されている。同県はここ数年、漆の植栽の規模化を通じて漆産業の発展を推進しており、カズヌーブさんのように、この地で漆工芸の研究や創作に従事する人が増えている。

編集:董丽娜

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