汝州張公巷窯出土の青磁を一般公開
ソース:新華社作者: 2023-06-15 13:36
10日、鄭州大象陶磁博物館で展示された青磁盤。(鄭州=新華社記者/魯鵬)
中国河南省鄭州市の鄭州大象陶磁博物館で10日、同省汝州市にある宋代の磁器窯跡、汝州張公巷窯遺跡で行われた第1~4次発掘調査の成果を展示する展覧会が始まった。
青磁洗や青磁玉壺春瓶、青磁盤口折肩瓶などの出土品206点(組)を展示する。中国古陶磁学会の孫新民(そん・しんみん)会長によると、同遺跡の考古学成果を網羅的に一般公開するのは初めてだという。
遺跡は汝州市街地南東部の路地、張公巷の東西両側に位置し、2000年の発見以降、河南省文物考古研究院が幾度も発掘調査を実施してきた。完全な状態または修復可能な青磁器や破片、窯道具が多数出土したことから、国内外の陶磁器専門家の注目を集め、陶磁考古学や陶磁器研究の主要な論点となった。
中国には宋代の五大名窯として汝窯(じょよう)、鈞窯(きんよう)、官窯、哥窯(かよう)、定窯があり、通常は地名から命名されている。孫氏によると、張公巷窯の発見は五大名窯の中の北宋官窯を研究する鍵となり、新たな視点と手掛かりもたらすという。
同展は河南省文物考古研究院が主催し、青磁のほかにも同遺跡から出土した晩唐・五代、北宋、金・元、明・清各時期の日用陶磁器を展示する。会期は12月30日まで。
編集:董丽娜
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