無形文化遺産「鹿の舞」、伝承60年の軌跡 中国広西チワン族自治区

ソース:新華社作者: 2024-11-25 15:27

20日、広西チワン族自治区防城港市上思県の民族中学で、生徒らに上思舞鹿を指導する李琉彬さん(左)。上思舞鹿は同校運動会の演目に選ばれた。(上思=新華社記者/周華)

 中国広西チワン族自治区で継承される「上思舞鹿」は、同自治区防城港市上思県に住む人々が祝祭日に踊る祝福の舞踊で、2012年に同自治区級の無形文化遺産リストに登録された。

 上思舞鹿の継承者である李琉彬(り・りゅうひん)さんは、1942年に同県に生まれ、幼少の頃から祖父について「鹿の舞」の技を学んだ。李さんは先祖から伝わる基礎技術を身に付けて熟練の域に達しただけでなく、研究を続けて独創的な動作を生み出し、舞踊で使う道具も手作りした。1960年代に弟子を集めて鹿の舞チームを結成、ここ数年は小中学校で講義を行い、上思舞鹿の養成クラスも立ち上げた。

 李さんは「力の限り技術を伝承して、より多くの人に上思舞鹿を好きになってもらいたい」と語った。

20日、広西チワン族自治区防城港市上思県の民族中学で、生徒らに上思舞鹿を指導する李琉彬さん。上思舞鹿は同校運動会の演目に選ばれた。(上思=新華社記者/周華)

20日、広西チワン族自治区防城港市上思県で、上思舞鹿の道具を持って村道を歩く李琉彬さん。(上思=新華社記者/周華)

編集:董丽娜

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