戦国時代の墓445基を発掘 山西省臨汾市

ソース:新華社作者: 2024-06-07 10:48

薛荘墓地の戦国時代の墓から出土した陶鼎(とうてい)。(資料写真、臨汾=新華社配信)

 中国・山西省考古研究院は、同省臨汾(りんふん)市曲沃(きょくよく)県の薛荘(せっそう)墓地で1年余り実施した発掘調査で戦国時代の墓445基が出土したと明らかにした。出土遺物も多く、同時代の葬儀・埋葬制度などを研究する上で重要な補充資料になるという。

 薛荘戦国墓地は曲沃県薛荘村の北約500メートルの地点にある。山西省考古研究院が国道建設工事に合わせて考古学調査を実施。現在は出土品の整理と研究を進めている。

 同研究院の職員、段双竜(だん・そうりゅう)さんによると、墓はいずれも中・小型墓で竪穴土坑墓が357基を占め、残りは正洞室墓が34基、偏洞室墓が54基。これまでに銅器や鉄器、土器・陶器、玉石器、骨器、蚌貝器など700点余りが出土した。銅器は帯鈎(たいこう、かぎ状の帯金具)や剣、箭鏃(せんぞく、やじり)などの小型器で、土器・陶器は鼎(かなえ)、豆(とう、盛食器)、壺(こ)、盤(ばん、盛食器)、匜(い、水差し)の組み合わせ、玉石器は玉環、石圭(せきけい、圭は礼器)などだった。

薛荘墓地で発掘した戦国時代の墓。(資料写真、臨汾=新華社配信)

薛荘墓地で発掘した戦国時代の墓。(資料写真、臨汾=新華社配信)

編集:董丽娜

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