四川省楽山市にある楽山大仏。（資料写真、楽山＝新華社配信）

　中国四川省・イタリア文化財保護修復技術交流会の２回目のイベント、楽山大仏保護シンポジウムが５日、同省楽山市で開催された。イタリア国立ローマ中央修復研究所の専門家代表団の学者と中国の文化財保存専門家が石造文化財の保護技術に関して学術交流を行った。

　双方は２０２２年、三星堆遺跡で出土した文化財の保護、修復と、楽山大仏の保護、利用についてオンラインで技術交流を行った。今回は対面形式で開催され、双方の専門家は国際協力において①石造文化遺産の保護、利用、継承②石造文化財の生物劣化現象③石窟の水害研究と管理④屋外石造文化財の修復－などをテーマに充実した交流と研究討論を行った。

　双方はまた、石造文化財保護研究実験室の共同建設、世界文化遺産モニタリング・早期警報システムの構築推進などについて協力することで合意した。