海南省の伝統織物「黎錦」、3千年の歴史を世界に発信

ソース:新華社作者: 2023-05-09 10:27

4月17日、ミラノデザインウイークで黎錦の技術を披露する劉香蘭さん。(海口=新華社配信)

 イタリアのミラノで開催されたデザインウイークで4月17~23日、中国の海南リー族文化展示交流イベントが行われた。リー族伝統織物技術の国家級代表的伝承者、劉香蘭(りゅう・こうらん)さん(54)は主催者に招かれ、故郷の同省五指山市から織り機を携えてイベントに参加。リー族伝統の織物「黎錦(リージン)」の製作過程を再現し、少数民族の特色ある文化の歴史とファッション性、伝統と革新の美を世界に発信した。

 海南黎錦は3千年以上の歴史がある。糸紡ぎ、染め、織り、刺しゅうを含むリー族の伝統的な織物技術は2009年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)「緊急に保護する必要がある無形文化遺産一覧表」の第1陣として登録された。

 ランウェイでは伝統的でファッショナブルなリー族の服装を着たモデルが、黎錦の伝統文化の魅力と現代的な生命力を余すところなく披露した。

 黎錦の織物技術と服装の展示の他、美しい抑揚のあるリー族の民謡と竹・木製楽器のパフォーマンスなども行われ、ミラノの観客に同族の文化を紹介した。

 海南省はここ数年、優れた伝統文化の海外発信に力を入れている。リー族の伝統的な織物技術は19年、フランス・パリのユネスコ本部で紹介され、より多くの人々が歴史ある黎錦の美しさに触れた。

編集:董丽娜

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