トリリンガル・スタンダップコメディアンのノーラさん、文化交流を語る

ソース:新華社作者: 2023-05-09 10:14

  スタンダップコメディを披露するノーラさん。(資料写真=新華社配信)

 中国語、英語、日本語を話す中国の女性トリリンガル・スタンダップコメディアン、ノーラ(Norah)さんがこのほど、日本のバラエティー番組内でお笑いコンビ「さらば青春の光」からダイレクトメールの返事を受け取ったエピソードを紹介し、ネットユーザーの間で話題となった。新華社の単独インタビューに応じたノーラさんは、各国の人々の相互理解が深まり、お互いの愛すべき点を知ってもらいたいと語った。

 ノーラさんは上海市の復旦大学を卒業後、米デューク大学で修士課程を修了した。大好きな日本のアニメの内容が分かるようになりたいと日本語を独学、中国では珍しい3言語を操る女性トリリンガル・スタンダップコメディアンになった。ノーラさんは、文化によって笑いのつぼが異なる中、言葉も文化も違う観客に自分の笑いを理解してもらえるのはとてもクールなことだと話す。

 日本のお笑いについては「業界全体が成熟している上、なお進化し続けている。日本ではトップのお笑い芸人が大いに尊敬され、芸人たちは自らの芸を磨くために日々学び続け、さまざまな角度で能力を伸ばそうとしている」と指摘。自らも日本の芸人に学び、あらゆる方面から能力を高めていきたいと話した。また、同じアジア文化に属する中国と日本は似ているところも多く、文化がベースとなる「お笑い」をやる上で日本の番組からインスピレーションが得られるとも語った。

 4月8日には東京都渋谷区にあるコメディクラブ「TOKYO COMEDY BAR」で、自身にとって日本初のショーを開催した。チケットは数時間で完売となる人気ぶりだった。ノーラさんは「想像以上に素晴らしいショーになった。みんなとても熱心で、終演後には各国の観客が温かく応援してくれた」と感想を述べた。また、ショーを通じて中国について理解を深め、中国に行きたくなったという日本人の観客も多かったと紹介した。今後は、中日両国ひいては世界の文化交流を促す一員となり、世界各地に幸せを伝えていきたいと話している。

編集:董丽娜

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