中国山西省の古刹、仏光寺を訪ねて

ソース:新華社作者: 2024-12-19 10:43

仏光寺東大殿。(2023年8月9日撮影、忻州=新華社記者/藍建中)

 中国山西省忻州(きんしゅう)市五台県の仏光山にある仏光寺は、北魏の孝文帝期(471~499年)に建立され、唐の大中11(857)年に再建された。1961年3月4日には中国国務院により中国の第1次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定され、2009年6月26日には仏光寺を含む五台山が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された。

仏光寺の門前にある影壁。(2023年8月9日撮影、忻州=新華社記者/藍建中)

 仏光寺は東、南、北の三方を丘に囲まれ、西に開けた山腹に位置し、東西方向に主軸がある。境内には殿、堂、楼、閣など120以上の建物が現存する。このうち東大殿は唐代、文殊殿は金代の建築で、残りは明代、清代、民国時代に建てられた。同寺に残る唐代の建築や彫刻、壁画、題記は特に高い歴史的、芸術的価値を持つ。

仏光寺の山門。(2023年8月9日撮影、忻州=新華社記者/藍建中)

 東大殿は、中国に現存する木造建築としては同じく五台県の南禅寺大殿に次いで2番目に古い。1937年6月、中国人建築学者の梁思成(りょう・しせい)と妻の林徽因(りん・きいん)が視察と測量のため仏光寺を訪れた。同年7月5日、東大殿の大梁(おおはり)から題記の墨跡が発見され、この建物が唐代の大中11(857)年に建造されたものであることが確認された。

仏光寺境内にある唐の乾符4(877)年に彫られた経幢(きょうどう、経文を刻んだ石柱)。(2023年8月9日撮影、忻州=新華社記者/藍建中)

編集:董丽娜

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