千年の時を超えた「百科全書」、簡牘の秘密を探る 中国湖南省

ソース:新華社作者: 2024-05-09 15:19

湖南省文物考古研究院の長沙銅官窯基地で、簡牘を選別する職員。(3月4日撮影、長沙=新華社記者/薛宇舸)

 中国で紙の発明以前に文字を記すために使われた竹や木の札「簡牘(かんどく)」は、中華文明の重要な記録媒体で、大まかな統計によると、これまでに発見された数は30万枚を超える。

 中でも湖南省は簡牘の出土が多く、時系列が整い、内容も豊富なことから歴史研究で重要な価値を持つ。同省の簡牘の発掘、保護、整理研究で中心的役割を担う湖南省文物考古研究院では、職員が洗浄、脱色、乾燥、整形、接合、補修などの修復作業を行うほか、赤外線スキャンやデータ収集により今後の研究に備えている。

 同省長沙市の長沙簡牘博物館は、文化財を生かし、注目度を高めるため、シリーズ展示や青少年への普及などの活動を行い、簡牘が持つ中国の知恵や精神、価値を人々がより深く理解できるよう努めている。

長沙簡牘博物館で展示されている三国時代の賦税簡。(4月19日撮影、長沙=新華社記者/薛宇舸)

湖南省文物考古研究院の長沙銅官窯基地で、簡牘を洗浄する職員。(3月4日撮影、長沙=新華社記者/薛宇舸)

編集:董丽娜

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