楊柳青木版年画の伝統技術を受け継ぐ若き伝承者 中国天津市

ソース:新華社作者: 2024-01-11 15:44

2023年12月26日、天津楊柳青画社の彫刻師、郗旺さん。(天津=新華社記者/趙子碩)

 中国の伝統的な民間木版年画の一つである天津市の楊柳青木版年画は400年余りの歴史を持ち、2006年に第1次国家級無形文化遺産リストに登録された。

 「90後」(1990年代生まれ)の郗旺(き・おう)さんは大学を卒業した2014年に天津楊柳青画社に入社。版木の彫刻に全力を注ぎ、社内で最年少の伝承者となった。

 楊柳青木版年画には「勾(輪郭取り)・刻(版木の彫刻)・印(印刷)・絵(色付け)・裱(表装)」という五つの伝統的な工程があり、彫刻師である郗さんは彫刻刀を筆のように運び、木版上に美しい線を描く。技術の習得には長い時間が必要で「王文達(おう・ぶんたつ)師匠から常々、心がどっしりと定まって初めて、手が正確に動かせると教えられてきた」と話す。

 業界に飛び込んで間もなく10年になる郗さんは、筋肉が覚えるまで作業を繰り返し、訓練を重ねている。昨年は明清時代の古い木版6組を復刻し、匠の精神で楊柳青木版年画の伝統技術を守り継承している。

12月26日、天津楊柳青画社で古い年画の木版を観察する郗旺さん。(天津=新華社記者/孫凡越)

12月26日、天津楊柳青画社の倉庫で古い木版を探す郗旺さん。(天津=新華社記者/孫凡越)

編集:董丽娜

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