独山遺跡で西周時代の墓38基を発見

ソース:新華社作者: 2023-06-13 10:02

独山遺跡から出土した土器。(資料写真、麗水=新華社配信)

 中国浙江省麗水市雲和県にある西周時代の独山遺跡でこのほど、緊急発掘調査が完了した。墓38基と器物の堆積37カ所が見つかり。土器100点余り、青銅器25点が出土した。

 遺跡は同県北東部、元和街道霞暁橋村の独山の斜面にある。緊急発掘調査は2022年9月に始まり、出土品から西周時代の遺跡だと判断した。

 地表で採取した黒衣陶、着黒陶、印文硬陶、原始磁器(灰釉陶器)は、いずれも夏商(殷)~西周時代のもので、器物の堆積からは大型の原始磁器の罐(かん)なども多く出土した。墓からは原始磁器の豆(とう、高坏)や罐、盂(う、盛食器)、砥石などの副葬品が見つかり、一部の墓では銅矛、銅剣、銅戈(どうか)、銅鏃(どうぞく、銅製やじり)、銅鈴など貴重な青銅器も見つかった。

 浙江省文物考古研究所先史考古室の陳明輝(ちん・めいき)副主任は出土した青銅器について、浙江省における西周時代の文化の様相、青銅器の製錬・製造技術などを研究する上で重要な資料になると語った。

 独山遺跡の複数の墓は、副葬品が主に青銅器であることから等級が比較的高いとみられ、貴族の墓だと推定される。

編集:董丽娜

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