「儒蔵」精華編の主要部分が完成 中日韓越の学者が共同編さん

ソース:新華社作者: 2023-04-26 09:41

21日、「儒蔵」精華編の成果展で披露された精華編の典籍。(北京=新華社記者/任超)

 中国、日本、韓国、ベトナムの専門家や学者の力を結集し、世界の儒学典籍と文献を全面的に整理する学術プロジェクト、「儒蔵」編さん事業が、約20年にわたる努力を経て重要な成果を収めた。

 中国の北京大学図書館で21日、「儒蔵」精華編の成果展が開催された。同大学副校長で「儒蔵」編さん事業首席専門家の王博(おう・はく)教授は、全体の進ちょく具合について、「儒蔵」精華編中国部分の510種、282冊は全て整理を終えて出版され、文字数は2億字近くに及んだと紹介。「『儒蔵』精華編の主要部分が順調に完成したことで、プロジェクトは新たな段階に入ることになる」と述べた。

 同プロジェクトは、中国の儒学の伝世文献、出土文献、域外文献を一つにまとめる重要な学術的実践で、中国と外国の儒学典籍、文献3千種以上を網羅的に編さんする。第1段階は「儒蔵」精華編で、主に中国の重要な儒学文献510種と、韓国や日本、ベトナムの歴史上、漢文体で書かれた儒学文献160種を収録する。

 中国と外国の研究者の力を結集するため、同大学はこれまでに中国と海外の大学や研究機関約100カ所から専門家と学者400人以上を招聘し、共同で研究を進めている。「儒蔵」精華編の中国部分は、中国の儒学伝世文献458種、出土文献52種を収録。韓国、日本、ベトナム部分の編さん作業もそれぞれ同時に進められている。

 より多くの研究者と読者が儒学文献へ容易にアクセスできるよう、「儒蔵・精華編」のデジタルプラットフォームがすでに、オンライン上で試験運営されている。

 王博氏によると、同事業の第2段階に当たる「儒蔵」完本の編さん作業も間もなく始まり、「精華編」を含む3千種余りの文献を収録し、文字数は約10~12億字となる予定。中国の豊富な儒学典籍や文献をベースに、4カ国の歴史的価値のある儒学文献をほぼ包括するという。

編集:董丽娜

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