麟吐玉書

ソース:作者: 2021-05-21 10:56

 後世の人が編纂した孔子にまつわる逸話で、以下のようなものがある。孔子が生まれた日の夕方、孔子の家に麒麟が降臨し、玉書を吐いた。書には、「水精の子孫、衰えた周をおこして素王となる、母の徴在は賢明である」と書かれていた。これは孔子が凡人ではなく、帝王の位にはいないが、帝王の徳を持つ素王たる事を多くの人に知らしめた。顔徴在は大変驚いたが、一枚の刺繍織を麒麟の角に掛けて謝意を示した。麒麟は夜が明けてやっと去った。この事から「麟吐玉書」は家の者が貴い子を授かり喜ぶ吉兆となり、広く流布した。

編集:卢娜娜

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