第十八回党大会以来、習近平総書記は何回も山東省を視察して重要な演説を発表し、重要な指示を出した。特に文化建設に関しては一連の重要な論述を述べ、山東省に明確な要求を提出した。

　「第十三次五カ年計画」期に、山東省は習近平総書記の依頼を心に銘記し、「文化を興す」という使命を積極的に担い、優れた伝統文化の創造的な転化、革新的な発展を推進し、「沂蒙精神」を発揚し、赤い遺伝子を受け継いで、社会主義の核心的価値観を斉魯大地に定着させ、中国精神及び中国価値に山東省の力を注ぎ込み、「文化で人を感化し、文化で魂を鋳造する」という山東省らしい答案を出す。

　日本の元首相福田康夫がインターネットによるオンライン祝賀を送信して、海外専門家十数人もネット画像で発言し、世界中の華人が初めてインターネット技術を利用するオンラインで、孔子節祀式典に参加した。2020年9月、尼山世界文明フォーラムが曲阜市の尼山聖境で開催された。

　新型コロナウイルスの影響を受け、多くの尼山フォーラムの「旧友」は現場に来られなかったが、オンラインの形で、国内外の学者の学術対話と交流が以前より頻繁に行われている。

　山東省は近年、優れた中華伝統文化の研究、普及、交流の為に、ハイレベルプラットフォーム――連続で六回も開催され、世界中で幅広い影響力を持つ尼山世界文明フォーラムを始めとする中国（曲阜）国際孔子文化節、尼山世界儒学中心など――を構築した。世界哲学大会、国際儒学フォーラム、中国―ギリシャ古典文明サミットが円満に開催され、世界各地で「山東文化年」や「孔子文化週」などの交流活動が続けて行われ、尼山書屋が世界の五大陸に分布しており、各文明の間で信頼を増やし、心を通わせ、共通認識を凝集させるために中国の知恵を提供した。

　「木の長きを求むる者は必ず根本を固くす。流れの遠きを欲する者は、必ず其の泉源を浚くす」。山東大学は先頭に立って、世界中で漢籍折衷プロジェクトを展開している。このプロジェクトは漢籍を系統的に調査し、また、縮写やスキャンコピーなどの方式によって、貴重な漢籍の再生性回帰を実現することに力を入れている。今までに、既に220個の海外漢籍蔵書機構と協力の意向を達成し、598種の貴重な漢籍が回帰して、中華文化を全面的に解明するために堅固な文献基礎を打ち立てた。

　世界範囲における漢籍折衷プロジェクトは、山東省が文化研究と解明を統合する縮図の一つである。近年来、山東省は優れた中華伝統文化の伝承・発展プロジェクトを全力で実施し、「儒学大家」計画と齊魯文化人材プロジェクトを積極的に推進し、教育部と連携して尼山世界儒学中心を建設し、儒家経典デジタル化プロジェクトにより儒家経典の古典文献2億ページを収集し、優れた伝統文化を伝承する理論基礎をしっかりと固めた。

　中華伝統美徳は中華文化の真髄である。山東省は道徳及び品行、家庭と国家への思い、幹部の政治道徳などの時代命題に力を入れて探求し、模倣することも普及することもできる一連の革新的な制度的成果を形成し、優れた伝統文化に「命」を与えた。

　山東省は真っ先に基本教育段階で、優れた伝統文化を教材の内容として授業に加え、「国学小名士」や「論語大会」などの活動を以て青少年の心を養っている。「善行義挙四徳榜」、家風家訓教育活動が都市と農村に浸透しており、「中国善玉榜」にランクインした人数が全国で5連覇している。幹部政治道徳教育基地と党性教育基地は党員幹部の浩然の気を養わせている。齊魯の大地に「郁郁乎（いくいくこ）として文なるかな」という美しい光景が現れている。

　山東省は能力向上レベルアッププロジェクトを通じて、優れた伝統文化に活気をもたらし生き生きとして「興」させている。2018年、文化創意産業を全省新旧社会発展力転換「十強」産業の一つとして位置づけ、100億元規模の文化創意産業投資FOF基金を設立し、また、一連の政策措置も公布した。2018年、山東文化観光グループを創立し、50億元規模の逸品観光産業FOF基金を二つ設立し、「詩と遠方（理想と自由）との結合」を促進し、絶えず「1＋1>2」の相乗効果を拡大して行く。

　前人の事業を受け継いで、新しい未来を図り、引き続き奮闘して将来の発展に道を開く。「第14次5カ年計画」期に入り、山東省は習総書記が示した方向に沿って前進し、社会主義の核心的価値観で文化建設を導いて、優れた伝統文化の創造的な転化と革新的な発展を推し進め、文化の繁栄を絶え間なく推進し、新時代における現代化強省建設を促進する強大な精神力を絶えず凝集して行く。