異なる文化間の相互交流・参考 人類の美しい家を共同で建設しよう

日付:2021-08-26

 【編集者付記】926日午前、2018年中国(曲阜)国際孔子文化節曁第五回尼山世界文明フォーラムは尼山聖境の儒宮で開幕された。25か国と地区から500名あまりの専門家や学者、ゲスト及び中国内外のメディア、ジャーナリストが開幕式に参加した。中国の学者を代表とする清華大学國學院陳来院長は開幕式に出席し、挨拶を述べた。その内容は以下の通りである。

 尊敬する各指導者の皆様、学者の皆様、ご臨席の皆様:

 本日は、ここで中国の学者を代表し、本大会に祝賀と祝福の意を表すことができて、まことに嬉しく存じます。

 八年前、尼山世界文明フォーラムは許嘉璐先生が大所高所から見て、先生の提唱したおかげで、発足しました。うれしいことに、ここ数年来、各回のフォーラムは主旨が鮮明的で特色のあり、活気あふれるものになってきました。当フォーラムの知名度が高まるとともに、その影響力もどんどん拡大され、世界各国の文明の交流・対話、相互理解に大きな貢献を果たしてきました。今年のテーマは「同命同運 融け合い―文明の融け合いと人類の運命共同体」です。このテーマは、まさに今の中国と世界の平和発展というメインテーマに適合していると言えましょう。2013年、習近平総書記は[人類運命共同体]というコンセプトを初めて提起しました。それ以降、習主席は多くの重要な講演でも「人類運命共同体」について深く説明しました。201712月、中国共産党・世界政党指導者サミットで習近平主席は基調演説を発表するに当たり、「人類運命共同体」というコンセプトを16回も話しました。それが習主席は「人類運命共同体」に対して、集中的な解明でした。その思想は、中国共産党第19回全国代表大会報告と新たに改正された『中国共産党規約』『中華人民共和国憲法』のなかにも現れました。「人類運命共同体」は習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想の重要な一環であります。人類運命共同体の構築を推進することは、新時代における中国共産党と中国人民の重要な使命となっています。また、国連や世界多くの国家や地区は人類運命共同体の実践に積極的に参加しています。皆様の見ている通り、「一帯一路」イニシアティブから最近の中国・アフリカ協力フォーラムにかけて、手を携えて運命を共にし、心を一つにして発展を図ることは、もはや世界人民共通の願いになっている。

 人類運命共同体の構築を推進するには、政治、経済、文化などの面から展開する必要があります。その中で、文化・文明は特に重要な一面です。このフォーラムの主旨と使命から言えば、人類文明の融合相通の認識なしには、人類運命共同体構築の実践がうまく展開できません。文明は特定民族の文化、特定宗教の思想的魂と核心理念を象徴しています。全体的にいえば、世界の各文明は人類が美しい生活を追求する共通の願いを反映していると言えます。しかし、具体的な言語、民族、歴史、文化環境など様々なな要素に違いがあるため、各文明は一部の観点表現では他文明と違ったこれやあれやの相違点が現れた。これがちょうど中国哲学の「理一分殊」ということです。どの文明にもその独特な魅力と深い文化的重みが存在し、そのいずれもが人類の精神的な宝であります。したがって、われわれは和して同ぜず、相互尊重の精神をもって、対話、交流と融合・相通していくべきだと思います。

 習主席は次のように強調しています。文明は多彩、平等、開放、包摂的なものであり、それには優劣の差がなく、ただ特色と地域の違いがあるだけです。文明の違いは世界のトラブルになる源というわけではなく、人類文明が進歩するモチベーションになるべきなのです。文明は交流によって多彩になり、相互に参考にしあうことによって豊富になる。文明の交流、参考は人類文明の進歩と世界平和的な発展を促進する重要な力なのです、と。総書記の一連の発言には、中華民族が長い間文明交流の過程で得た知恵が含まれ、中国人が人類文明の歴史と現実に対する考えが反映され、集中的に中国共産党が主張する文明観が示されています。以上の文明観は、実は中華文明の精神に立脚したものであり、人類文明の共通・相互融合という認識を示ています。宇宙にはこの一つだけの地球があり、人類にはまたこの一つだけの共同の家しかありません。現代社会においてのわれわれは、こういう人類文明の共通認識を樹立する必要があり、文明観に全体意識、大局意識、一体意識を加えてこそ文明の差による紛争やトラブルを効果的に解決できるのです。

 文明は孤立・静止的なもの、不変不易的なものではなくて、命のある生命体として、絶えずに変化していくものであります。異なる文明間では交流、相互参考し、優れた文化を共有し、他者の長所を取り入れ自己の短所補ってはじめて、共に進歩し、人類の美しい家を共同で構築することができます。世界各文明体が共に努力することによって、文明間の対話、融合相通は世界平和を維持し、人類運命共同体を構築する重要なエートスと絆となることを信じています。

 最後に、本大会が成功裏に開催されることを祈ります。

編集:张晓芮

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異なる文化間の相互交流・参考 人類の美しい家を共同で建設しよう

ソース:作者: 2021-08-26 15:21

 【編集者付記】926日午前、2018年中国(曲阜)国際孔子文化節曁第五回尼山世界文明フォーラムは尼山聖境の儒宮で開幕された。25か国と地区から500名あまりの専門家や学者、ゲスト及び中国内外のメディア、ジャーナリストが開幕式に参加した。中国の学者を代表とする清華大学國學院陳来院長は開幕式に出席し、挨拶を述べた。その内容は以下の通りである。

 尊敬する各指導者の皆様、学者の皆様、ご臨席の皆様:

 本日は、ここで中国の学者を代表し、本大会に祝賀と祝福の意を表すことができて、まことに嬉しく存じます。

 八年前、尼山世界文明フォーラムは許嘉璐先生が大所高所から見て、先生の提唱したおかげで、発足しました。うれしいことに、ここ数年来、各回のフォーラムは主旨が鮮明的で特色のあり、活気あふれるものになってきました。当フォーラムの知名度が高まるとともに、その影響力もどんどん拡大され、世界各国の文明の交流・対話、相互理解に大きな貢献を果たしてきました。今年のテーマは「同命同運 融け合い―文明の融け合いと人類の運命共同体」です。このテーマは、まさに今の中国と世界の平和発展というメインテーマに適合していると言えましょう。2013年、習近平総書記は[人類運命共同体]というコンセプトを初めて提起しました。それ以降、習主席は多くの重要な講演でも「人類運命共同体」について深く説明しました。201712月、中国共産党・世界政党指導者サミットで習近平主席は基調演説を発表するに当たり、「人類運命共同体」というコンセプトを16回も話しました。それが習主席は「人類運命共同体」に対して、集中的な解明でした。その思想は、中国共産党第19回全国代表大会報告と新たに改正された『中国共産党規約』『中華人民共和国憲法』のなかにも現れました。「人類運命共同体」は習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想の重要な一環であります。人類運命共同体の構築を推進することは、新時代における中国共産党と中国人民の重要な使命となっています。また、国連や世界多くの国家や地区は人類運命共同体の実践に積極的に参加しています。皆様の見ている通り、「一帯一路」イニシアティブから最近の中国・アフリカ協力フォーラムにかけて、手を携えて運命を共にし、心を一つにして発展を図ることは、もはや世界人民共通の願いになっている。

 人類運命共同体の構築を推進するには、政治、経済、文化などの面から展開する必要があります。その中で、文化・文明は特に重要な一面です。このフォーラムの主旨と使命から言えば、人類文明の融合相通の認識なしには、人類運命共同体構築の実践がうまく展開できません。文明は特定民族の文化、特定宗教の思想的魂と核心理念を象徴しています。全体的にいえば、世界の各文明は人類が美しい生活を追求する共通の願いを反映していると言えます。しかし、具体的な言語、民族、歴史、文化環境など様々なな要素に違いがあるため、各文明は一部の観点表現では他文明と違ったこれやあれやの相違点が現れた。これがちょうど中国哲学の「理一分殊」ということです。どの文明にもその独特な魅力と深い文化的重みが存在し、そのいずれもが人類の精神的な宝であります。したがって、われわれは和して同ぜず、相互尊重の精神をもって、対話、交流と融合・相通していくべきだと思います。

 習主席は次のように強調しています。文明は多彩、平等、開放、包摂的なものであり、それには優劣の差がなく、ただ特色と地域の違いがあるだけです。文明の違いは世界のトラブルになる源というわけではなく、人類文明が進歩するモチベーションになるべきなのです。文明は交流によって多彩になり、相互に参考にしあうことによって豊富になる。文明の交流、参考は人類文明の進歩と世界平和的な発展を促進する重要な力なのです、と。総書記の一連の発言には、中華民族が長い間文明交流の過程で得た知恵が含まれ、中国人が人類文明の歴史と現実に対する考えが反映され、集中的に中国共産党が主張する文明観が示されています。以上の文明観は、実は中華文明の精神に立脚したものであり、人類文明の共通・相互融合という認識を示ています。宇宙にはこの一つだけの地球があり、人類にはまたこの一つだけの共同の家しかありません。現代社会においてのわれわれは、こういう人類文明の共通認識を樹立する必要があり、文明観に全体意識、大局意識、一体意識を加えてこそ文明の差による紛争やトラブルを効果的に解決できるのです。

 文明は孤立・静止的なもの、不変不易的なものではなくて、命のある生命体として、絶えずに変化していくものであります。異なる文明間では交流、相互参考し、優れた文化を共有し、他者の長所を取り入れ自己の短所補ってはじめて、共に進歩し、人類の美しい家を共同で構築することができます。世界各文明体が共に努力することによって、文明間の対話、融合相通は世界平和を維持し、人類運命共同体を構築する重要なエートスと絆となることを信じています。

 最後に、本大会が成功裏に開催されることを祈ります。

編集:张晓芮

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