学琴師襄

ソース:作者: 2021-05-20 17:14

 孔子は二十九歳の時、衛で師襄子より琴を学び、十日間続けて一つの楽曲を復習した。師襄子は孔子が上手に弾くと思い、何度も他の楽曲を練習するように勧めた。しかし、孔子は自身がまだこの曲の神髄を理解しておらず、曲の作者もまだ察せず、作曲者の精神や風貌も感じていないと言った。ある日、孔子はこの曲を練習した後で、身を起こし長らく窓にもたれかかり、遠くを望んでからやっと悟り、「作曲者の為人と風貌が分かったぞ!この曲は周の文王以外に作れる者はいない!」と言った。この言葉に、師襄子はすぐに立ち上がって、孔子に向かって繰り返し供手の礼をして「あなたは本当に聖人だ。この曲はまさしく「文王操」である」と言った。

編集:卢娜娜

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